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生きるとは?マンガ「100日後に死ぬワニ」から考える死と占星術について

いまTwitterで話題の「100日後に死ぬワニ」。

読者は100日後に死ぬと分かっているワニの主人公の生活を読むのだが当のワニはそれを知らない(かもしれない?)という設定の4コマ漫画なんです。

作者は独特で味のあるタッチの「どうぶつーズ」で有名なきくちゆうき氏( https://twitter.com/yuukikikuchi )です。

 

それが先ほど松本人志さんのワイドナショーでとりあげられていました。

(くわしくはこちらhttps://www.iwate-np.co.jp/article/oricon/2155045 )

ではその時の星空はどうだったのでしょうか??

 



その時間帯の星空はこちらです。(場所は僕がいる大阪の空ですが、だいたい日本中同じです)

これを見てあまりにもその時の番組内容とリンクしている!と感じたのです。

(詳しい解釈はのちほど)

 

この「100日後に死ぬワニ」という四コマ漫画は、擬人化された若いワニの何気ない毎日の生活がただ描かれているだけというものです。

たとえばテレビを見て笑っているだけだったり、バイト先でしゃべってるだけだったりとこれといったオチもありません。

しかし漫画の上部に「〇〇日目」、下部には『死まであと○○日』と記されています。その死までの日数のカウントダウンによって、読者はこの何気ない日常を過ごすワニの生活に深い意味に感じるようになり、ワニの日常生活がとても大切で愛おしく感じてくるようになってくる仕組みになっています。

 

暗い話になるかもしれませんが、我々はいつか死にます。それが生き物の宿命であるのは誰もが知っている事ですが、日常生活でその死を感じることは少ないのが現代日本での生活です。

古代ローマから伝わる「メメント・モリ」という言葉があり、その意味は「死を忘れるな」です。人間はいつか死ぬのだから、死ぬ最後の日に後悔の無いように生きよういう事です。

そういう死生感を語りたくなるような惑星の配置が「ワイドナショー」の放送時間に起こっていたのです。

 

◆なぜ死生観を語りたくなっているのか?




このときの星空を図式化したホロスコープを観てみると、死を司る冥王星(♇)と、人生の限界や老後を表す土星(♄)がやぎ座でおよそコンジャンクション(0°)でお互いを強調しています。同じサイン(星座。今回はやぎ座 ♑ )には人生の拡大・発展と宗教を表す木星(♃)もいますね。

冥王星は太陽の周りをまわる(公転する周期)のに248年と相当ゆっくりで1サインに20年います。

それよりも短い土星の公転周期は29年ですが1サインには3年弱滞在します。木星の公転周期は12年で1サインに1年滞在しますが、

これらがやぎ座に揃うのは何百年に一年間だけというとても稀(まれ)な事なのです。

そしてその3の惑星がいる「やぎ座」は冬のサインで始まり(カーディナル)を表します。それを人生に例えるなら老年期の始まりです。おひつじ座でおぎゃあと生まれた赤ちゃんが成長し、いて座までの中年期をすぎて、人生の終わりを考えはじめる老年期の始まりのやぎ座に来ていると想像してください。

人生の終わりを考え始めるやぎ座に、死を司る冥王星(♇)と、人生の限界や老後を表す土星(♄)人生の拡大・発展と宗教を表す木星(♃)が入っていることだけでも死生観について考えたくなる時期なのですが、

それもワイドナショーで紹介されていたその時間帯は宗教や哲学や生死など高度な思考や海外に思いを馳せる9ハウス(ハウスは地球の自転による向きを表すので、時計の針だと考えください)がやぎ座に入っていたのです。

それらがまるっきり『100日後に死ぬワニ』の主題と同じだったのです。

 

◆日本の平均年齢はとても高い


日本人の平均年齢は46歳です(2017年の総人口は1.268億人)。初老というにはまだまだ早い中年期(木星期といいます)ですが、これは世界的に見ても非常に年齢が高いのです。
人口がよく似ている国でいえばフィリピンがよくあげられるのですが、子供の多いフィリピンの平均年齢は24歳(2017年の総人口は1.049億人)です。フィリピンは青年期まっしぐらなのです(ちなみにあと5~10年以内に日本とフィリピンの人口数は逆転します)


(日本の人口ピラミッド https://www.populationpyramid.net/ja/%E6%97%A5%E6%9C%AC/2020/ )

(フィリピンの人口ピラミッド https://www.populationpyramid.net/ja/%E3%83%95%E3%82%A3%E3%83%AA%E3%83%94%E3%83%B3/2020/ )


◆惑星の影響はその社会の成熟度も関わってきます。


平均年齢が24歳と若いフィリピンは未だ金星期(15歳~24歳)です。

年の若いフィリピンのような国は死を司る冥王星の影響どころか、人生の制限がかかる土星も、社会の拡大と成熟を目指す木星の影響すらあまりまだ受けないと言えます。だからドゥテルテ大統領の過激な政策が支持されているのだといえます。
(フィリピン麻薬戦争とよばれおり麻薬取り締まりで死者が5000人を超えています。それでもドゥテルテ大統領は人気衰えていません。  https://globe.asahi.com/article/11989512 )

一方で日本の平均年齢は46歳でもうすでに占星術で木星期(45歳~を表します)と呼ばれる中年期です。2017年には5歳区切りで年齢別に見ると、「65~69歳」が1,024万人で一番多く、土星期(57歳~83歳程度)世代の占める割合が多くなっているのです。さらにこの統計は2020年には日本人女性の50%が50歳以上になるということを示してもいます。

つまり日本は現在まだ46歳の木星期(中年期・秋)でありながら、それは実は土星期(老年期・冬)の人が一番多い(幼年期・春、青年期・夏の世代が少ない)ということを表しています。


つまりフィリピンの例を見るまでもなく若い人が好む過激な革新的な政策よりも、日本はいろいろ保守的な政策に傾くのも仕方がないと言えます。

さてそんな日本だからこそ、社会の拡大と成熟を目指す木星の影響はもちろんありますが、人生の制限がかかる土星からも死を司る冥王星からも影響も受けやすく、その3つ惑星が老年期の始まりのサインであるやぎ座に集まっているところに、やはり死生観について考える「100日後に死ぬワニ」が流行したのだと解釈できるのです。

しかしながら以上のようなことは日本の平均年齢の上昇をご存知であれば、死や死後のことについて考える傾向がますます増えていくのは当然の事だと言う人もいるでしょう。TV放送で取り上げられたのも偶然だったと言えるのです。よって占星術的なタイミングを考えるまでもないのかもしれません。

しかし中年期以上の3つの惑星がやぎ座に入っていて、さらにそれを哲学的に考える9ハウスに時計の針が合った時に主な出演者が50代以上のタレントさんやコメンテーターさんという日本の縮図のような「ワイドナショー」で「100日後に死ぬワニ」が取り上げられたというのは、

やはり何かしら上なる大宇宙(マクロコスモス・天体配列など)の影響を、下なる小宇宙(ミクロコスモス・人間やその社会)が受けているといえるのではないでしょうか??

壮大なロマンを感じてしまいます。

 

◆終わりに


「100日後に死ぬワニ」は現在60日目(2020年2月9日現在)、死まであと40日です。

どのような最後になるのか?本当に死を迎えることになるのか?

読者のなかにはワニには死なないでハッピーエンドを迎えて欲しいという声も上がっています。

しかし生あるものはいつか死を迎えます。ましてや作者のきくちゆうき氏が死まで・・とカウントダウンしているのですから何らかの終わりがくるでしょう。私たちはどのような終わりが来ようともそれを受け入れざるを得ないのです。

でもまさにそれこそ我々の人生そのものではないでしょうか?

我々の一生はメメント・モリ、つまり死は必ず来るのだから終わりの時に後悔の無いように自分に正直に今をしっかり楽しく生きることが大切のだと思います。

 

私の場合はメメント・モリを知ったときから自分に正直に生きると決意しています。だから個人的にはもっと占星術や様々なことを限りある人生をの中で学んで、自分と周囲の人のために最後の日まで活かしていきたいと思っています。

 

こんなことを書くのも星の巡りで、何かのメッセージなのでしょう。

やっぱりもっと占星術を知りたいです。

 

では皆様の幸せをお祈りして。

 

萩原八雲 拝

 

 
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